GEOPARK
GEOPARK(ジオパーク)とは、ジオ(地球)に関わるさまざまな自然遺産、たとえば、地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな「公園」のことです。山や川をよく見て、その成り立ちに気付くことに始まり、生態系や人々の暮らしとのかかわりまでをつなげて考える場所です。足元の岩石から頭上の宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、海や山の大自然からそこに暮らす生き物と人々までを一つにして考える。つまり地球を丸ごと考える場所です。
愛媛県西予市は平成25(2013)年9月に日本ジオパークネットワークから「四国西予ジオパーク」の認定を受けました。
四国の西南地域に位置する四国西予ジオパークは、海抜0mから1,400mの標高差の中に、古生代から新生代までの様々な地層や、リアス式海岸・盆地・河成段丘・カルスト台地などの多様な地形が存在し、その中で育まれている多彩な自然環境に触れながら、私たちの祖先の営みや海・里・山の多様な文化・食・暮らしを楽しむことができるジオパークです。
四国西予ジオパークの東に位置する城川町はかつて黒瀬川村とよばれ、当時、日本最古の地質に関する本格的な調査が、日本で初めてこの地域で行われたため、これらの地層や岩石には「黒瀬川構造帯」と名づけられました。黒瀬川構造帯とそれに関連する地層(黒瀬川帯)の総延長は1,000kmを超え、九州、四国を通って関東までつづいています。
今から2億年ほど前にできた、海でできた地層の中に挟まれる4億年以上前の火成岩類や変成岩類と、ほぼ同時代の浅い海にたまった石灰岩や凝灰岩が分布する黒瀬川構造帯の成り立ちには諸説ありますが、かつて南半球に存在していた巨大な大陸「ゴンドワナ大陸」の一部だったのではないかと考えている研究者もいます。 古大陸の断片ともいえる黒瀬川構造帯は「日本列島の成り立ち」をさぐるためには欠かすことのできない重要な大地です。
※日本ジオパークネットワークホームページより
http://www.geopark.jp/geopark/shikoku-seiyo/index.html
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